2021年10月25日 (月)

新しい自営農業をしている良さは何ですか?

先日、同期経由で学生さんからの質問をいただきました。

「若い人の農業離れをなくすためには」をテーマとして学習されているのだとか。

おお!!若い方が農業に着目された!!

というところに喜びを感じましたhappy01

若い人の農業離れをなくすために

農業の姿は どうあるべきか、、、

「〇〇の姿はどうあるべきか」という問いで

「べき」の答えは、人・立場でそれぞれ変わるものと思いますが、

私の感覚からすると、

個人が新しく農で起業するチャンス、自由度が見つけられる世界であるべき。

個人の手の届くところに、小さな隙間が見つけられる扉であるべき、

となるのかな、、、と思います。

それはさておき、

私にいただいたご質問はというと、

「新しい世代の新しい自営農業についてもヒアリングしたく、目的、目標、メリットは何ですか?

もっとこうなってほしい、消費者に考えてほしいことはありますか?」

というものでした。

新しい世代、、という立場で回答することに後ろめたさを感じつつ、ありがたくお言葉を頂戴いたしまして、

新規に農外から参入した廣田たちがしていること

新しくはじめたものによる自営農業についての回答としてまとめるためにも、

目的、目標、メリットを綴ってみたいと思います。

まずは、順番は逆になりますが、

とっつきやすかったメリットから。

つあげました。

「メリット1」

やっぱり、なんといってもコレ!

自分が安心して食べられる生産方法で育った

自分が幸せを感じられる味わい、旨味をもつ野菜を食べることができること。

→当たり前ですが、自分で自分が最高!と思う安心さ、美味しさを追求して

栽培しているので毎日、試食を兼ねて堪能することができます。

うちでいうと、お薬を使わずに生態系バランスを整えることを意識して

最高に美味しく育つ環境づくりに日々、奮闘しています。

こんなことに毎日集中、専念できるのは独立自営農業だからこそ、だと思います。

こんな野菜、農産物を手に出会うことは

札幌でサラリーマンをしていたときにはできなかったので

ありがたみ、幸せを実感しています。

農のことがわかってきて、

玉子、肉、ミルク、野菜、いろいろな生産者さんがいて

どんな風に育てられているのかが想像することができるようになったので

もしかしたら、今なら札幌で暮らしていてもお取り寄せで満たすことができるかもしれませんが(笑)

でも、自分基準で最高!と思う育てられ方、最高の食べ時・旬を最も逃さない手段は

自分で育てる、でしょう。

「メリット2」

丸ごといただきます!

自分の仕事の成果を自分で丸ごと直接受け取ることができて、全部自分に積みあがる

→仕事の成果とは、お客様の喜びの声です。

「ほかのトマトは食べられなくなった」

「ほかの〇〇」じゃなくて、廣田さんのじゃなくちゃ!!なんて、

言ってもらえる仕事ができる。

仕事の喜びは、仕事をして喜んでもらえることなんだと思います。

特にうちは、お客様に直接お渡ししているので、間接的でなく、

ありがとうを直接(リアルであれ、ネットを介してであれ、)受け取れます。

こちらこそありがとう!も直接お返しできます。

あの人と私。

愛情のダイレクトネットワークを築き上げることができます。

これを財産といい、幸せっていうんだな、と日々感じます。

例えば、法人さんだと、個人にというよりも法人さん

法的人に、もしくは創業者、現経営者に積みあがるのだと思いますが

個人に、リアルな人、私に積みあがるのが個人経営のすばらしさ、魅力だと思います。

「メリット3」

仕事も手づくり!自分にぴったりオーダーメイド!

今の自分に仕事を最適化できる

→自分の暮らし、自分の体力、自分の志向、自分を取り巻く環境、自分が生きている時代背景、これらは常に変わります。

自分で自分の仕事をつくっているので、仕事の内容も分量も自分で決められます。

この仕事は体力的にきつく感じるようになってきた。

ならば、

違う、今の体力にあった作物を育てればよい。

最近、この作物に飽きてきた。

ならば、

今の自分が求めている作物を育てればよい。

それができるのも、自分で育てて自分で販売しているから。

今の自分が本当によい、と思っているものを、

直接、おススメできる、自分に近い感性の方と共感しあえる関係性があればこそだと思います。

また、仕事に軌道修正する必要を感じた時に即座に判断して変えていける、最適化できる。

自分に最適化できるというのは雇われではない、個人事業主としてのメリットだと思います。

つい最近、愛犬を看取ったのですが、

それまではシニアの愛犬の豊かな暮らしも実現できる仕事環境づくりをしました。

そんなことも、自分の一存、やりかた次第でできる、最高の生き方、仕事だと思います。

(ミヒャエル・エンデの「モモ」という物語にも、数字には表れない大切なものとして床屋さんのインコがでてきました。

とっても共感します。)

そして、農で起業の背後にある

目標は、、

「手づくり民主主義」です。

国レベルでの民主主義をどうこうするというのも、もちろん大切です。

ただ、自分の暮らす地域、地方自治体、またはコミュニティで、

自分の手でつくっていけている、そんな実感が大事だな、と思うようになりました。

まずは、地域社会から個人レベルでできる手づくり民主主義をできたら、と思っています。

それには、まず、地域に根差して生きたいと思いました。

雇用されて生きるタイプで生きていた経験では、仕事の都合で転勤の可能性があって、

せっかくついた根っこを引き抜かれるような感覚がありました。

その感覚は子どもの頃に何度か引っ越し、転向を経験したことも影響しているかもしれません。

同じ札幌市内でも、自分や同僚の勤務地が変わると、人も変わって、関係性を新しくつくりなおしになります。

ごっそり入れ替えられてしまうこともあります。

移動ってなんとも切ないな、と思っていました。

農業は、まさに大地に根をはって、その場で生きて暮らすことによって

地域に居続けることができます。

この根をはっている感覚が心地よいのです。

そして、だんだんと地域のことがわかってきて、

この人には、こんなことをしたら喜んでもらえるかな?

元気になってもらえるかな、と思えます。

私は、ここにいるよ!

あなたは、ここにいるね。

その安心感。

そこに、いる。

それがあるからこそ、

大好きなこの地域の大好きなあの人やお世話になっているこの人の顔が浮かぶ。

そして、この地域を楽しく、笑顔にできることを、自然に想像して、やってたいという想いが生まれてきます。

それが、仕事のモチベーションにもつながります。

仕事が楽しい、地域が好き、地域を楽しくしたい。

このループが生まれるのは地域に根をはっているからこそ、だと思います。

あちらこちらへ移動させられると、適応するのに精いっぱい。

自分から、当たり前のように、既にそこにある地域を、どうこうしようというエネルギーがわいてくるまでに、

どうこうするための資源を把握するのに

どうこうしたいという愛情が満タンになるまでに、

時間がかかりすぎてしまいます。

いちいち、自分以外のタイミングでリセットされない。

個人経営農のよさだと思います。

そして、自分の想いひとつで行動を起こせるのも個人経営のよさです。

今、幸せなことに、地域のみなさんと、どうしたら、住民の意見を住民で話し合えるかなという話し合いに参加させてもらっています。

小さな農家の少ない農産物ですが、十勝の地ビール醸造家さま、地域の書店様、地域の飲食店様のお力をいただいて、地域のみなんさんと楽しめる機会、ビールイベントを開催することができました。

ごくごく小規模ながら地域のふるさと納税にも関わらせていただくことができました。

ほんとうに微力ながら無力ではない、ということを実感させていただいて幸せです。

余談ですが、、

先日、農業をはじめようかと思っているという若い方が来られました。

ご実家が農家であったが、事情があって離農し、今は他で就職しているが、貸している畑で始めようかと。

お話しているうちに、就農することで

地域を大事にしながら地域で起業して盛り上げることができるというのが一番大切ですよね!と盛り上がりました。

そういった気持ちのある個人が、地域にいる、楽しい地域づくりにチャレンジされるかと思うとわくわくします。

地域に暮らして主体的に経済活動、生業を軸とし自立ながら、いろいろな方と楽しく地域づくりすること、それを、私は手作り民主主義と呼んでいます。

目的(ゴール)は、というと、

依存せず、自立した個として持続可能で豊かな生き方をする、になるのかな、と思います。

そんな生き方ができたら素敵だと思っていますし、

そんな風に生きる人が増えたらいいな、と思います。

自前で用意した仕事、生き方なので、リスクも当然、自分持ちです。

でも、生きていることの基本はそうなんだろうと思います。

そして、

「もっとこうなってほしい」こと

「消費者に考えてほしい」こと

は、、

生きるために必要なことは、

自分の命、

命を支える身体

身体を支える食

ということで、

食を大切にしてほしいな、と思います。

食にお金をかけることは、エンゲル係数が高い、といって

貧しさの象徴、のように思われがちと思います。

でも、数ある選択肢の中から、

食にこそ、意識してお金をかけることが

豊かさではないかと思います。

また、

今では、大量に売っているもので

〇〇風調味料など、

〇〇風〇〇という格安の食べ物が増えています。

食べ物は、

もとは、

自然の厳しさの中で生き抜いた命そのもの、だったものが、

工場で作られるような工業製品化しています。

どれも同じ顔をしています。

ビタミンCとして売られているものと、ジャガイモに含まれるビタミンCは似ていますが、違い、

ジャガイモに含まれるビタミンCとほかの野菜に含まれるビタミンCも、似ていますが、やはり違う。

自然の力は人間が科学的に観察・検証できたものの範囲だけでは語り聞けない深さをもっています。

Aさんが育てたトマト、とBさんが育てたトマトは、味が全然違います。

Aさんの味、Bさんの味、と同じトマトと呼ばれるものも実は多様なのです。

ぜひ、五感で違い、トマトの多様さを味わってみてほしいと思います。

自分の顔で、名前で販売している生産者のみなさんは、きっと見つけてくれるのを待っています。

いえ、待っていないで、出会えるように、小さな旗を振り振り、がんばっていると思います。

私のように。

どうか、たくさんの生産者出会い、お気に入りを見つける旅をしてください。

きっと小さくても幸せの循環が生まれると思います。

小さな循環、渦がたくさん生まれると、大きなうねりになって食の世界が変わってくると思います。

のっぺりと同じ規格で同じ企業の物ばかりしか手に入らない世界になりつつありますが、それは、つまらないなぁと思います。

特に食の、農産物の個性豊かさを知ってからは。

うちの農業では作物、そして小さな存在、微生物や虫、ウィルスでさえも、

それぞれが大切な役割を担っていいると考え、多様性を大事にしています。

農業でも、規模の大小、農業者個性の多様性が大事で、それも農の世界の豊かさだと思っています。

多様性と豊かさは似ていると思います。

人間の健康、命も、見えない生命力や普段意識しない見えない常在菌の働きなど、

わからない多様なものに支えられて奇跡的に維持されています。

わからない、ということの存在も、わからないなりに、大事にするという考え方も

大切にされる世界であってほしいと願っています。

求められていませんが、

オススメ、共感した本は

長尾正克さんの「ジャスト・プロポーション」

杉山経昌さんの「農で起業する!」

です。

Dsc_2890

全然まとまりがなく、申し訳ありません。

自分のことを、把握する、説明することが

いくつになっても難しく、できるようになりません。

問いかけをいただいたからこそ、

己について考えてみて

アウトプットにチャレンジすることができました。

感謝いたします。happy01

長文にお付き合いいただきありがとうございましたconfident

もう少し端的に表現できるように精進いたしますhappy02

2021年10月 3日 (日)

ほっちゃんロスについて

昨日、お友達が心配して会いに来てくれました。

理由は

「最近のユミちゃんのSNS投稿、なんかヤバい。」

ほっちゃんのことを一切、語らず、

妙なテンションである。

ロスをこじらせて、どうにかなっちゃんだんじゃないか。。と

無理してるんじゃないかと。。

なるほど。。。

そういう見え方もあるのだ。。。

ご心配をおかけしているのか、、

気にかけてくれてありがとう。。。

ロス中の気持ち

整理がついたら、まとめてみよう。

と思っていましたが、

この調子だと、何年先になるかわからないので、

ここらで、今のところをアウトプットしたいと思いました。

まず、一公氏。

彼もロスですが、ロスから楽になる方法がユミとは異なり、

語らないことで痛みをやわらげるらしいです。

一方、ユミは言語化することで、少しでも自分の内側から外側に出し、

それを客観視することで少しずつ、楽になっていけるタイプです。

一般的に男女によってそういう傾向があると言われていますね。

よってSNS発信係のユミはチョイチョイ、

ほっちゃんネタを入れ込もうとしてしまうのですが、

「こんなん、どうかな?」と

一公氏に確認を求めると、

「みんな悲しくなっちゃうから、ダメダメ。」と却下されます。

割と自然体、基本ダダ洩れのユミが、一切語らなかった理由はここにありました。

確かに、らしくない。

本当はほっちゃんに触れたいけれど、

もしかしたら、一公氏が悲しくなるのかもしれないのと、

もしかしたら、悲しくなる人と思い出せてホッコリする人と半分半分なのかな、と思い、

ほとぼりがさめるまで、このスタイルでいくかな、と思います。

でも一切アウトプットしないというのはユミにとっても不自然で

ユミのお友達も、やっぱり心配してくれるのだと思います。

そこで、いろいろと長くっても大丈夫そうなブログで綴りたいと思います。

お留守番できない、しないホップくんとの3年半の暮らしは

365日、24時間のうちの99パーセント密着でした。

何度かお留守番にトライしたのですが、

監視カメラでひとりになったホップくんを観ていると

悲しすぎて、たえられないのでやめました。

特に心に傷を負っているホップくん。

高齢犬ということと、やろうと思えばできるということで

お留守番ナシというスタイルで暮らすことにしました。

少しでも長生きしてもらえるように

二人の合言葉は「ほっちゃんファーストでいこう」というものでした。

二人で居酒屋とか、それまでできたことが

いろいろとできなくなったのですが、

そんなことは全く苦にならないくらい、

ホップくんと一緒にいられる時間が楽しくて幸せでした。

そんなほっちゃんを突然ロストし、現実に適応できていない状況、

まさに只今、ロス中です。

ロスという無限ループの中にいます。

下の図の①~➃の繰り返しです。

Dsc_27342

Dsc_27372

Dsc_27382

➂の「会いたいよー!」の状態をさらに詳しく書くと下のようになります。

Tripart_0001_burst20211003081113603

只今、この無限ループをしております。

今週末で49日。

時の流れがどうにかしてくれるらしいので、

どうにかなるのを流されながら、待っている今日この頃でした。

故に、謎のテンションの最近の投稿は

このループにうんざりして、

そこから飛び出した反動により、

必要以上に飛び出しているのだと思います。

下がったから上がっていたわけでした。

波ですね。

そんなわけで、

サゲサゲからのアゲアゲでした。

アゲアゲも自然で必要なものだったので、

謎のアゲアゲにお付き合いいただけるのも

とてもありがたいのでした。

お友達はSNSにほっちゃんをあげてもいいんじゃない?!と

いってくれたので、

もしかしたら、今後

ほっちゃんネタもSNS投稿していくかもしれません。

よろしければお付き合いください。

2021年9月 9日 (木)

ホップくん、お星さまに

インスタグラムやフェイスブックではお知らせしてましたが、

畑の駅長、廣田ホップくんが虹の橋をわたってお星さまになりました。

たくさんの方に温かいお声をかけていただいて、

心救われ、また、ホップくんがどれほど皆さんに愛されていたのかを感じました。

ホップくんがつないでくれたご縁や残してくれたものなどの大きさを感じるたび、

喪失感の大きさも感じている今日この頃です。

そんなあれこれについて、もう少し気持ちの整理ができたころに

ブログにも綴ろうと思っていますが、

今回は取り急ぎ、

ホップくんの最後について

直接、畑の駅にお越しいただいたお客様とはお話できているのですが

お会いできていない方にはお知らせできていなかったので

お伝えしたいと思います。

夏の疲れが出たのか、亡くなる前々日の夜から翌昼まで寝倒していたユミ。

ホップくんもユミと一緒にびっしり寝ていました。

誰かが寝ていると一緒に添い寝しながら、寝続けるホップくん。

いつも通りといえば、いつも通りでした。

様子がおかしい、と気づいたのが亡くなる前日、

寝倒していたユミが起きたお昼頃。

いつだって食欲旺盛なホップくんがお昼ご飯のときに食欲がなさそうでした。

なので、手からあげると食べて、完食でしたが、

いつもと違う、ずいぶんゆっくりとした食べ方でした。

それから、夕飯のときには、ご飯を食べず、動けなさそうな様子になり

明らかに変だ、となりました。

病院へ、、と思ったのですが、その日は土曜日。

しかも夕方。

いつもお世話になっている病院はどこも休診です。

明日の朝、連れて行こうか、、

まずは安静に。。。

そうして寝かせて、日付をこえた

午前1時半、、そのまま、息をひきとりました。

今にして思えば、

年をとったんだな、ホップくん。。

と思うようなサインは日常にありましたが、

とにかく食欲旺盛で、よぼよぼしながらも

いつも通り過ごし、今年はいつもより元気かも!?

暑い夏を乗り越えて、涼しくなってきたから、

次の峠は冬か、、

もしかしたら二十歳までいけるかも?

と思っていた矢先でした。

いまだに、会える気がしてならない、

絶賛ロス中の廣田でした。

でも、少しづつ、気持ちの整理はできてきているような気がします。

またの機会に、綴りたいと思います。

Image1

2021年6月 1日 (火)

いてくれてありがとう!

畑で活動してきて6年目

虫に対する見方、感じ方が変わったなぁと思います。

「いなくなってほしい」→「いてもいいよ」→「いてくれてありがとう」へと。

虫がいるから、困っているのだと思っていたのですが、

虫の多様性がないから、困っていたんですね。

もともと、オーガニックな農業をするつもりでしたが、

初年度は、ほとんど虫がいない畑からスタートし、

同じ作物に偏った作付け(モノカルチャー)をして

当然のことながら、同じ虫(野菜を食べるイモムシ)が大発生して、

テデトール(手で駆除)しながら、どうしたものかとため息をつきました。

しかたがないとは思いながら、本心は

このイモムシたち、「いなくなってくれないかな」と思いました。

イモムシが野菜を食べるばかりで、イモムシを食べる存在がいないようなのです。

どうしたら、食べる存在が来るのかな?と悩んでいたところ

益虫の大切さを知り、虫の生態系、虫の世界の豊かさを知りました。

虫がいてくれるから、私たち人間も生きていられるんだなと。

虫たちは、何も言いませんが、

大変お世話になっています。

にも関わらず、

気持ち悪いだなんて!

怖いだなんて!

なんということでしょう。

もともと虫に可愛らしさを感じるタイプでしたが

スズメバチがいると、

「ああ、怖い!いなくなってほしい!」と思っていました。

でも、

スズメバチが虫界のてっぺんでバランスをとってくれているということに気づいてから

「いなくなっては大変なんだよね。お互いにいい距離感でいましょう。」と

穏やかでいられるようになりました。

でも、気持ち悪い、とか、怖い、とかの感情も自然なもので

それは、知らない、ということから生まれるものじゃないかなと思いました。

アブラムシを見つけても、青虫を見つけても、大丈夫。

うちの畑には、クモさんもヒラタアブさんも、テントウ虫さんも、

クサカゲロウさんも、たくさんいてくれるし、

来てもらえるようにする方法を知っている。

それに、いなかったら、大変。

クモさんたち肉食系の虫さんは食べることができなくなっていなくなってしまう。

いろんな虫にいてもらって、それぞれの特徴をつかんで生かして、

人も作物も虫も、みんながイキイキご機嫌になる環境をつくることができたら

楽だし、ハッピー。

何より、「あー、イヤだ。この虫、いなくなってほしいのにー。」と

冷え冷えブルーな気持ちでいるより

「おー。いろんな虫さんがいてみんな元気だな。良かった良かった。」という

ポカポカ温かな気持ちでいられるのが最高です。

210601_115654_exported_15362

その心の在り方、

「無駄なものなんて何一つないはず。

わかっていないだけで、生かし方があるはず!」

という心意気は、

虫に対するだけではなくて、

他の生きものや、もの、環境に対しても発揮できたら

きっとみんなハッピーで豊かな世界ができると思います。

良さを見つけようとするから

見つけられる、知ることができる

ダメ出し、じゃなくて、良い出し。

ないもの探し、じゃなくて、あるもの探し。

排除しようと躍起になるよりも、

特性を生かして、どうしたら上手く回るようにできるかな?と

知恵をしぼるほうが気分がいいし、上手くいったら、とっても楽しい。

がんばりがいがありますよね!

みんなだって、きっとイキイキしたいよねshine

イキイキしているときが一番パワフルshine

人の世界でもそうで、いなくていい人なんて一人もいないはず。

その人がイキイキと輝いて力を発揮できる関わりがあるはず!という

心意気で地域が回ったら、豊かでハッピーな暮らしになるはず。

それに、既に手元、足元に当たり前にあって

見過ごしているもの、地域の資源の

魅力やお宝はいっぱいあるはずで、

その力をそれぞれに生かしきったら

もう、豊かさでいっぱいになる。

そんなことがたくさん浮かんできて、

なんだか、全てありがたくなってきて、とってハッピーなのでした。

それに、、

地球上でそれぞれに、それに知恵を使えばし、他から奪ったり、奪われたりする必要がなくなるよなぁ。

2021年5月21日 (金)

畑の駅2021バージョン

ひっきりなしに、ころころと変わる畑の駅スタイル

落ち着きがなくて申し訳ありませんcoldsweats01

畑の駅2021年バージョンは、、

お客様に「よくなった!」とか「きれいになった!」とか

「快適そうですね!」と言っていただけて、

とっても嬉しいのでした。heart04

Dsc_1365

畑の駅は、ビニールハウスなので、

植物や虫といった

基本的にアウトドアで生きている生きものには快適でも

人や犬といった基本的にインドアで暮らす生きものには

寒いときはすきま風ビュービュー、暑いときは灼熱に感じられる、

基本的に野外(笑)やや過酷な空間なのでした。typhoon

廣田農園のお客様は、優しい方ばかりなのですが、

ある真夏日に、冷たい飲み物を差し入れしていただくことがありました。heart01

温かいお気遣いに感動するとともに、

暑さにご心配をおかけしたのかな、

お客様にも暑さでご負担をおかけしているなと思いました。

そして、

なんとか改善して少しでも気持ちよく過ごしていただけるようにしたいと思いました。up

また、

これまでは野菜を洗ったり、小分けしたりするハウスと

野菜や苗をお世話&お客様にお渡しするハウスが別々だったので

人間の私たちが行ったり来たりするたびに、

寂しがり屋のホップ駅長も行ったり来たりしていました。dash

涼しい時期はそれほど問題ないのですが、

夏に入ると暑さがシニア犬の体には負担になっていました。coldsweats02

15才~16才、人間でいうと、76才~80才くらいになった

極度の寂しがり屋のホップ駅長。

ホップ駅長の体にも負担の少ない環境づくり、

寝たきりになっても介護してあげられるよう

一緒にいられる空間づくりも急務でした。bomb

そこで、作業場を一か所に集めて動きを少なくし、

ビニールハウスの遮光部を広くして暑さを防ぐ、

今のかたちにしました。

足元もガタガタしていて、歩きにくく

お客様にもご迷惑をおかけしてしてしまう状態だったので

できるだけフラットを目指しました。

2018年のプレハブスタイルのときには

素敵空間づくりを目指し、そこそこDIYを頑張ったのですが

撤去しなければならなくなったことで、傷心気味でしたheart03

それも時とともに回復し、再び可愛くしたい欲が戻ってきたので

ついでに低予算ながら(笑)マルシェ感を目指しました。flair

Dsc_1357_1

そうしたら、皆さんにイイネ!とか楽しい!と言っていただけて

とっても嬉しいのでしたhappy01heart02

ホップ駅長の寝顔も気持ち良さそうで

それも嬉しいのでした。sleepyheart02

Horizon_0001_burst20210501154731946

そして、環境が改善した結果、

私も快適に作業できるようになり仕事がはかどってます。good

環境の改善でみんなハッピー!heart04

そんな嬉しいスタートです。

これからも、さらなる楽しい!快適!な畑の駅にしていきたいと思います。happy01

Horizon_0001_burst20210501110718389

2021年3月 1日 (月)

頭をひねって計画中~

廣田農園の畑2021、スタートしています。

2月の下旬にミニトマト、フルーツほおずきなどナス科の種を蒔きました。

といっても土の上ではなくて、濡らしたキッチンペーパーの上です。

それをジップロックに入れまして、腹巻の中にインして温めます。

温め担当は、例年のごとく代表です。

Dsc_12672

発根してきたら、土に上に移動させて、軽く土のお布団をかけます。

そして、、、

土から芽がでてきました。

4月の末には苗の販売を始めたいので、

これからいろんな種をじゃんじゃん撒いてきます。

ハーブの種は直接土に蒔いて、芽が出ました。

Dsc_12702

その前は何をしていたのかというと、、

昨年の計画と結果を振り返りながら、今年の作付を計画していました。

今も本当にこの計画でよいかと見直しています。

大規模農業が多い北海道の中でも

圧倒的な規模を誇る農家さんがほとんどの十勝の中で

異例の小規模中の小規模農家、廣田農園。

十勝の平均耕作面積のざっくり100分の1くらいの畑です。

めちゃくちゃ狭い上に、ゆるやかな斜面になっているので

乾燥地帯と湿気の多い地帯と土質がバラバラ。

砂漠ゾーンと湿地ゾーンと呼んでいます。

それぞれの土の特性に合う作物、植えられる作物が限定されます。

かといって、砂漠ゾーンには砂漠の作物、スイカ!と思っても

スイカは続けて作付けすると不調をおこす連作障害があります。

スイカに限らず、連作を嫌う作物は毎年場所をずらさないといけません。

ものによっては5年はずらしてね、というのもあります。

なので、どこに何をどのくらい植えるのかを決めるのが至難の業になっています。

さらに、無農薬無化学肥料で栽培しているので

虫さんたちの生態系も意識して作付け計画をつくります。

アブラムシが大発生しそうな作物のそばに

益虫がやってくる作物を植える。

同じ種類の作物ばかりが近くに植えられると同じ種類の虫ばかりになって

偏るので、できるだけ違う科の野菜を植える。

などなど、難しい問題ですが、複雑だけに面白いです。

さて、今年はどんな生きものたちの姿を目にすることができるのか楽しみです。

直売所のレイアウトも、快適性を重視して改装予定です。

ちょっと素敵にして皆さんをお迎えできたらいいな~と構想中です。

2021年2月14日 (日)

手づくり紙芝居「ほっちゃんものがたり」

2018年、クリスマスのイベントに向けて紙芝居を作りました。

また、何かイベントがあって紙芝居することがあれば使おうかな~と思っていましたが

機会もなさそうなので、ほっちゃんお迎え3周年の2月に公開することにしましたdog

ちなみに、ほっちゃんはひろたのうえんの看板犬のホップくんの愛称です。

では、はじまり、はじまり~。

Img_20181220_200455_2

「ほっちゃんものがたり」

Img_20181220_200514

「ぼくは、かぞくと

しらないところにきた。」

Img_20181220_200536

「みんな、かなしい感じで でていって、

ぼくは、ひとりぼっちになった。」

Dsc_7252

「くらくて、さむくて、

とってもさみしかった。

ぼくは、そこに何日もいた。」

Dsc_7253

「ときどき、だれかが、ぼくにあいにやってきた。

その日、やってきたひとに、

ぼくは ついていきたいとおもった。」

Dsc_7254

「でも、

その人もいってしまった。」

Dsc_7255

「もどってきて!

そのとき、ぼくは、

ここへきてから、はじめて

勇気をだして

声をだしたんだ。」

Dsc_7256

「しばらくして、

その人が戻ってきてくれた。

ぼくはうれしかった。

きもちが つたわったのかな!」

Dsc_7257

「そして、

ぼくは、かぞくになった。」

Dsc_7258

「目のまわりの毛を切ってもらった。

とってもよく見えるよ!」

Dsc_7259

「からだをあらって、

毛玉も とってもらったよ。

とってもすっきりして、いいきもち!

うごきやすくなったよ。」

Dsc_7260

「毛がみじかくなって、

さむいとこまるからって

ふくをきせてもらった。

ぼくは なんでも似合うみたい!」

Dsc_7261

「それから、

おいしい やさいが たべほうだい。

ぼくは畑の看板犬なんだ。」

Dsc_7262_2

「犬のともだちも 

たくさんあそびに来てくれるよ。

たのしいな!」

Dsc_7263

「子どもたちも きてくれるんだ。

なかよくしてくれて うれしいよ!」

Dsc_7264

「いっぱい あそんだあとは、

畑で おひるね、きもちがいいよ!」

Dsc_7265

「さむいよるは

ストーブのまえが ぼくの おきにいり。

あたたかくって いいきもち。」

Dsc_7266

「ぼくは ホップ、 畑の駅の駅長だよ!

ほっちゃんとも よばれているよ。」

Dsc_7267

「広い畑は ぼくの世界。

今日もみんなに会えるの

楽しみに まってるよ!」

Inkeddsc_7247_li

最後まで

お付き合いいただき、

ありがとうございましたー!

ちゃんちゃん。

後書き

傷ついたものは、癒される。

助けが必要なものは、すくわれる。

ということが伝わったらいいな、と思いながらつくりました。

というのは、

シュタイナー教育講座(幼児編)を受講したときに

講師のO先生から、幼児期に、大切なこと、というお話をお聞きして

心に残っていたからでした。

子どもの頃に、そういった世界に満たされることで

大人になっても、乗り越えていく力、理想の世界を創る力が育つ。

というようなことだったと思います。

私もそう信じていたいと思いますし、

少しでもそんな世界を創っていきたいと思っています。

保健所にて里親募集中だったホップくん。

ホップくんとの面会が終了して扉が閉まった後。

扉の向こうから、「フゥウーン。」と、小さな声が聞こえてきました。

「今、声を出しましたよね。」

保健所の方と顔を見合わせました。

「初めて、声を聞きました。」と、保健所の方も驚いていました。

(ホップくんは今でも声を出すことはほとんどないのにeye

すぐに連れて帰りたかったのですが、

私たちは2番目の里親希望者でした。

順番待ちで最初の方が断った場合に

ご連絡いただいて、お迎えできるという状態だったのでした。

ホップくんが声を出したシーンを入れたのは、

実際にあったから、というのもありますが、

勇気を出して声を出す、

願いを伝えることの大切さも

伝わったら、との想いがありました。

ホップくんが来てくれたおかげで、毎日ほっこり、にっこりしながら過ごしています。

たくさんの癒しや笑いをもたらしてくれて、感謝感謝なのです。

こんなに可愛いホップくんを手放さなければならないのは

よほどの事情だったのではないかと想像します。

前の飼い主の方も、保健所に託す前に、

新しい家族を探されていたけれども見つけられなかったようだ、

そして、とても悲しそうだったと伺いました。

お迎えしたからには最後まで飼う覚悟と責任をもって、というのはもっともで

まったくそのその通り、と思うのですが、

どうしても思い道理にならない、様々なことおきてしまうこともあるのだろうと思います。

12歳までホップくんの命を守っていただいた前の飼い主さんにも感謝しています。

(↓2018年のイベントで初披露したときの様子)

Img_20181224_134425

2020年10月14日 (水)

嬉しいお言葉~「廣田さんの〇〇しか食べないんです。」

「うちの孫は廣田さんのトマトしか食べないんだよ!」~お孫さんがいる女性

「廣田さんのトマト依存症になっちゃったんです!」~ご婦人

「うちの子はトマトが嫌いなんですけど、廣田さんのトマトは食べるんですよ。」~小さなお子さんのお母さん

「廣田さんのトマトはものすごく食べるんです」~キロ単位でお買い上げいただいている小さな子のお母さん

「俺、トマト嫌いなんですけど、廣田さんのは食べられます。」~若いお父さん

「ぜんぜん味が違います!」~たくさんのお客様

こんなありがたいお言葉を、いただいています。heart02

トマトって、雨が降ったとか、湿気が多いとか、曇り空だとかいった

ちょっとした天候の変化でもすぐに味に違いがでる作物です。

廣田農園のトマトも実は日々、味が変わっているのですが、どうやら安定的に違うらしいのです。eye

自分たちでも美味しいなぁとは思う(手前味噌ですみませんsweat01)のですが、客観的にお客様から言っていただけるので、そうなんだなぁと思えてありがたいです。lovely

一般的な大量生産トマトは、まだ青さが残る未完熟うちに収穫して流通にかかる時間に追熟して赤くすることが多いので、最高潮に完熟するまで粘りに粘ってから収穫する廣田農園トマトと味が違うことはあるだろうなぁと思います。confident

そして、味の違いだけではなく、同じ大きさでも重さが違ってきます。

うちのトマトは小さいのに重いのです。

糖度が高まって比重が重くなるからみたいです。search

なので、たまに「100グラムなのに随分、少ないわね。」と言われたりします。coldsweats01

トマト以外でも、リーフレタスも

「普通のリーフレタスはあんまり味がしないけれど、廣田農園のは、しっかりレタスの味がしてうちの旦那さんが美味しいって言っていっぱい食べてくれるよ!」とか

にんじんも、

「ちゃんとにんじんっていう味がする」などなど、その他の作物も総じて味が濃いようです。

かさはないけど、みっちりつまっている野菜sign02

これは見栄えや大きさ勝負になりがちな野菜業界では、かなり不利です(笑)coldsweats01

でも、いろんな栄養が詰まっているんじゃないかなー。

それで美味しさとして感じられているんじゃないかなーと思っています。heart01



さて、

私手づくりで、手づくり感満載の入口看板が、ただならぬ怪しさを放つらしい廣田農園直売所「畑の駅」。smile

しかも、大きな通りに面しているが故に、スピードに乗って見落とされがちな場所にあります。rvcar

さらには、その道路から直売所にかけての道が一段低くなっているので、見通せず、車で入って出られるのかどうか、心配になるような入口です(安心してください。降りてきたら広くなっていて旋回もできます!)。coldsweats01

そんな怪しさを超えて、来てくださるお客様たち。heart02

本当に素敵な方ばかりで、大好きなのですが、さらには嬉しいお言葉もいただいて、本当に感謝感謝なのでした。heart04



そして、最近、またまた嬉しいお言葉をいただきまして、それは、

「うちの〇〇ちゃんは、廣田農園の粟穂しか食べないです!」とか、

「ほかの粟穂を買っても食べなかったのに、廣田農園の粟穂は食べたんです!」という

鳥さんの喜び(を飼い主さまが伝えて下さる)の声です。chick

確かに薬っぽいとか、カビっぽい香りがする粟穂に比べたら、

うちの粟穂は穀物の香りがするな、とは思っていました。

けれども、おかしな香りがするのではなくて、

同じ国産の無農薬粟穂じゃなくてどうしてうちのかな、と思い、

化学肥料を使っているか、否か?かとも思いました。

化学肥料を使うとグイーっと素早く生長してくれて、生産者としては助かるのですが

有機的栄養をじっくり分解しながら、ゆっくり育った野菜の方が味が濃いと感じます。



けど、同じ無農薬粟無化学肥料の粟穂もあるけど、どうしてかな、

と考えてみると、、

十勝の激しい寒暖差かな。とも思いました。

農業王国、十勝。

小麦の王国、十勝。。

寒暖差が激しいと旨味がグッと増すのです。

冷たい海の魚の身がしまっていて味が濃いのと似ているように思います。fish

他には、いろんな作物を育てている多様性のある畑なので多様性のある微生物が土をつくっているから豊かな味がするのかな。。。などなど。。

どうして美味しいのか、考えてみると、ついつい理屈っぽく、頭でっかちになってしまって、なんだかなぁ。。bearing

しかし❗️

そう、これだけはクッキリ、ハッキリしているのは鳥さんへの愛ですnote(テヘッhappy02

きっと鳥さんもそれをキャッチしてくれているんじゃないかなnoteな~んてwink



先日、友人にこのことを伝えたら、

「確かに鳥さんは、忖度なしだから、はっきりしているね!」と言っていて

確かにーー!!と思いました。happy01

そんなわけで、みなさまから嬉しいお言葉heart01をいただいて、

これからも廣田農園の作物を愛していただける皆様に、

お日様や虫さんや微生物たち、それから作物やその他の草たちと上手に力を合わせながら、

美味しい嬉しい作物をお届けしていきたいと思うのでした。sun

さあて、霜が降りて今シーズンの栽培が終わるまで、あと少し。

収穫に片付けにと、ラストスパートしていきますdash

あ!そして今週末、10月17日は鳥フェス札幌2020に出展します!chick

(直売所も同日営業します!)

たくさんの愛鳥家のみなさんとお会いできるが楽しみですheart02

今回も長文にお付き合いいただきまして、ありがとうございましたーーlovely

Symmetry_0001_burst2020101401221206


2020年9月30日 (水)

インコのフォージング、そうだったのか!~鳥さんにも自然物を

前にも書いたと思いますが、

子どもの頃、うちにはインコがいました。chick

初代ピーコちゃんのセキセイ女子はとても賢いけれど、

とても気が強く、ツンデレ、ガブガブさんでした。thunder

(※ガブガブ=皮がむけたり、血が出るくらい本気で噛みつくこと)

でも甘えんぼうで寂しがり屋さんなので、ひとりじゃ寂しかろうと

オスをお迎えすると、オスは大人しく、控えめ、かつピーコちゃん命なので

ツンデレでガブガブされて、とても可哀そうなことになっていました。sweat02

ピーコちゃんは相方だけでなく、人にも同じくツンデレガブガブで

ちょっと痛くて怖いけど、面白くてかわいい鳥さんでした。happy01



2代目ピーコちゃんはボタンインコで初代ピーコちゃんを

さらに、さらにパワーアップさせたような感じでした。upwardright



かむ力も強いから痛さもパワーアップ、upwardright

声も大きいから出せ出せコールもパワーアップ、upwardright

声だけでなく、ゲージのワイヤーを琴のように弾いて金属音で出せ出せコール。upwardright

ゲージに入れるとおこるので、ほとんど出ていたような。。。

賢さもパワーアップして、なにもかもお見通しでした。eye



もちろんツンデレでガブガブのため、ちょこちょこ本気で痛い目にあうけれど

やっぱり面白くてかわいい鳥さんでした。happy01



そして寂しがるからとお迎えしたコザクラ男子は大人しく優しい性格で、、、

以下繰り返し。。



大人になってからお迎えした小鳥2羽。chickchick

Center_0002_burst20200923084720424



コザクラインコのトカちゃんは女子であることが判明。



セキセイインコのチーちゃんはたぶん、男の子。



インコの女子はツンデレガブガブだよね、覚悟はできているよ!

と思ったら、、、

トカちゃんは、そんなにツンツンしていないし、全然ガブガブじゃありません。eye



もしかして、

自分が子どもだった頃、そんなつもりはなかったけれど

鳥さんたちがびっくりしたり、こわいがったりするような動きをしていたために

凶暴になってしまったのかな、、、と思っていたけれど、、

そうかもしれないけれど、、



フォージング(フォレイジング)という言葉を知って、

「そうだったのか!!」shineと妙に納得しました。



フォージングとは、鳥さんたちがエサを探し回る活動のことだそうです。

自然界では鳥たちはほとんどの時間を食べ物をさがしたり、search

一生懸命食べたりすることに時間を費やしているのだそうです。



ところが、飼育環境下だと、探さなくてもすぐに食べられるので

暇になってしまい、暇すぎることがストレスになるのだそうです。



そして、イライラしたり、攻撃的になったりするのだとか。annoy

さらには、発情しやすくなって、ますます攻撃的になるのだとか。。

そういえば、ちょこちょこ卵、産んでた。。

喜ぶからといって巣箱を入れていたのもいけなかったかも。。

ピーコちゃん、ごめん。。



そんなことにならないように、フォージング(退屈しのぎ?)に、

鳥さんが試行錯誤しながらおやつを食べるおもちゃをゲージに入れてあげるのだそうです。note



そういえば、、、

トカちゃん、チーちゃんには特にフォージングということを意識していなかったけれど、やってました。

お留守番がちで暇だと可哀そうだな、、と退屈しないように、

夢中になれるものを毎日欠かさずゲージに入れていたことに気づきました。



粟穂もそうですし、野びえ穂、ほかのイネ科の穂、小枝

とうもろこしの葉、茎などなど、、clover



入れてあげるとふたりとも「プププププ♪」と嬉しそうな声をあげて歓迎してくれます。

それからとても楽しそうに熱心にカジカジ、もぐもぐしています。

見ているこちらも楽しくなります。lovely



穂は美味しく食べきったら、細い棒になって終了なのですが、

そこそこ、長時間かけて外しながら食べることができます。



太さや幅のある、茎や皮は、かなりかじられてボロボロになっても

食感や味、カサカサ感が楽しめるようで、いつまでもカジカジしています。



次第に変形していくところも飽きずに楽しめるポイントかもしれません。

噛めば噛むほど味がでるタイプみたいです。

とうもろこしって、すごいなぁ。。。


ゲージの中で過ごす時間も嫌そうじゃなく、落ち着いて暮らしています。

Dsc_0257



Dsc_0260

ストレス発散できているから、噛みつきたいという気持ちにならなかったのか!

と、妙に納得しました。happy01



教育の中でもシュタイナー教育に興味があって、いくつか本を読んだり

学んだりしたのですが、ツルツルの複製品の人工物よりも、

ザラザラしていたり、デコボコしていたりする

すべてが唯一無二の自然物と五感を通して出会うことが

子どもの感性を豊かにするから大事ということを知りました。



指紋がすべて違うように、一本一本の小枝も違うし、

一粒一粒のとうもろこしも、よく見たら同じものは一つもありません。



そして、時間の経過とともに、同じとうもろこしの一粒であっても、

生で柔らかく、すべすべしていたものが、

乾いてきて硬く締まってきたり、カサカサしてきたりと変化していきます。



まったく飽きることなく変化して感性を刺激します。

それが、農家として作物を生産、販売するときには難しさにもなりますが(笑)



それはさておき、感性を満たす、ということで自然物と接する大切さは

子どもだけではなく、大人も、そして鳥さんにとっても大切ではないか、

と乾きつつあるトウモロコシを見つめながら、

しみじみ思っている秋の夜長でした。



Center_0001_burst20200930232131382_



そして、ふと、、

歴代ピーコちゃんにも飽きない自然物をプレゼントしてあげれば良かったな、despair

と申し訳ない気持ちになりました。



が、、、

ときどき噛むことができる飽きない自然物が私だったのかも?(笑)coldsweats01

だとしたら、ピーコちゃんのストレスを発散させられていた、ということ(笑)smile



と、ちょっと安堵しました(笑)

2020年8月19日 (水)

虫さんのこと~廣田農園アルアル

廣田農園アルアル

収穫したのに野菜を放置する。

アルアル。

Kimg3748

美味しそうだったズッキーニ、ピーマン。

放置するのは、

採ってから、良~くみたら、ズッキーニには

てんとう虫の蛹が、ピーマンには卵がついていたから。。

(下の写真はヒラタアブさんの幼虫がついていたピーマン。幼虫は動けるので、葉っぱに移動してもらいました。)


Kimg3757

ステージに、そっとマイクを置くように、

ズッキーニを、そっとマルチの上に置く。

ピーマンをそっとマルチの上に置く。

すんごく美味しそうなの採れたんだけどcatface

自然にお返ししましょう。と思えるのは、

益虫さんを大事にしたいからflair

同様に、

アブラムシにやられて真っ黒くなったキュウリの葉。

一般的には除去して畑から持ち出したり、できるだけ遠くに捨てる、もしくは、焼却するようですが、、、

良くみたら、葉の裏に、ヒラタアブさんやてんとう虫さん、クサカゲロウさんといった益虫の幼虫や蛹、卵がついています。

(下の写真は真っ黒くないけど、クサカゲロウの幼虫がついています。)

Kimg3751

なので、外した葉っぱは、遠くへやらず

ついていた卵や蛹が孵化や脱皮した後に、

自力で元のキュウリに戻ることができそうな範囲に置きます。

もしくは、そもそも、除去せずに、

枯れた葉っぱをそのままに。

益虫さんを大事にしていると、

害虫が大発生しても、

すぐに益虫の大発生がおきて、

弱っていた作物が復活するのを何度も見ています。

一時弱っていたキュウリも新しくキレイな若葉を出し始めましたshine

害虫から益虫へと大発生が起きるまでのタイムラグに、耐えられるか、どうか、という問題がありますがcoldsweats01

一度益虫が大発生したら、ほっと安心heart02

じわじわと害虫が広がっても、

それを制するように益虫も広がっていきます。

しかも、益虫の方が大きく、行動範囲が広いので、素早く他の作物にも広がっていきます。

なので、いろいろな作物を栽培していると、

一つの作物で害虫&益虫の大発生がおきても、

それが他の作物達、全体的にはプラスになるようです。

そしてタイムラグは、作物や益虫さんが暮らしやすいような環境づくりもしていると、どんどん短くなるようですwink

作物と相性の良いコンパニオンプランツを植えたり、益虫さんの隠れ家となる草むらや、花の蜜を吸えるように花を咲かせたり。

こうしたら、元気になってくれるかな?

と、イキイキしたイメージを膨らませながら、

手を動かして環境をつくっていって

上手く作物や虫といった命が輝きだすのを見ると

とっても楽しくなります。

日々、生長するトマトの茎を1ヶ所1ヶ所、

紐で結んで誘引するとか、

ふと見渡すと、何回結ぶんだろうと、

笑えるくらい果てしなく思える畑仕事ですが、

茎をキュッと紐で支えてあげると、

デローンとぐったりしたような表情だったトマトさんが、

シャッキーンと良い感じの表情に見えるから

なんだか、とっても楽しく、気分も良くなってきますhappy01

Kimg3687

Kimg3686

いつもそばにいてくれる

看板犬のホップ駅長と割れたトマトを

一緒に食べ、美味しいねっ!と声をかけながら

お仕事をする

のも、さらに楽しくなります。

Kimg3665


14才から15才くらいで(保護犬のため不明)
最近、ヨボヨボ具合が増してきたように感じるけれど

長生きしてね。

いや、元気に長生きしていただけるようにできるだけベストを尽くします!

さて、

たくさんの作物を栽培していると

それぞれの作物に

やならきゃ!とか、やりたい!

と思うことは無限大∞にあって、

実際にできることは、ほんの少しだけれど、

そのほんの少しをできたことに喜ぶことを

大切にしてやってますshine

そうそう、何かしら栽培している方に

あと、益虫さんのことで

お伝えしたかったことがありました。

それは寄生蜂さんのマユ。

何故こんなところに?!という場所にあることも多くて色も派手な黄色でツブツブしていて、

「何これ?!気持ち悪い!」と捨てられがちですが、

青虫を抑制してくれる蜂さんなのでheart02

大事にされたいものの一つでありました。

Kimg3669

益虫さんのことを思うと、

キレイに除草された道路の街路樹の草むらにも

たくさんの卵や蛹があったはずで、

キレイにどこか遠くへ運ばれて、

焼却されてしまったのかな、、

なんて畑からはずれてますが、ほんのり気になるのでした。

バランス良く、虫を含む、生き物の生活圏を維持する。。

なかなか奥が深いな、と思う今日この頃でした。