愛犬るうびいちゃんに手づくりご飯~その2
リンパ管拡張症という診断を受けて、低脂肪・高たんぱく食が必要となった、るうちゃん。
ドライフードの療養食でも改善せず、むしろ数値は低下したため、
手づくり食をすることに。
鶏ささみでも改善しなかったので、体質に合わないステロイド系薬の服用しかないのか??
となったところで、
薬の使用に慎重派な私は鹿肉での手づくり食で試させていただくことにしました。
野菜も入れることにしました。
結果、みるみる数値は改善。
血液検査をするたびに、ぐんぐん正常値に近づきました。
ついには、バッチリなところで安定するようになりました。
その間、様々な気づきがあり、学びがありました。
いつも不安で悩みながら、試行錯誤をしてきました。
反省点も多々ありました。
愛犬の様子をよくみて、細かな変化にいち早く気づいて、調整していくことが大切だと実感しています。
あくまでも、うちのこと私の事例ではありますが、
同じように愛犬の調子のことで手づくり食にお悩みの方の一助となればとの思いで綴ります。
自然な力にみなぎっている鹿肉。前回は鹿肉について主に書きました。
鹿肉あってこそ、なのですが、今回は主に食物繊維について書きました。
リンパ管拡張症。
これは腸の不調です。
腸が快調であるために必要なことは、いくつかありますが、
まずは、腸内から有害なものを排出することができること。
腸壁がスッキリとピカピカというイメージです。
腸の壁にこびりついたいらないもの、有害なものを絡めとって外へと押し出してくれるのが食物繊維。
腸の中の掃除係さんが食物繊維だろうと思います。
食物繊維の他にも、大豆に含まれるサポニン(石鹸の語源)という天然の洗浄成分のような働きをするものも有効だろうと思います。
もちろん、多量に偏って摂取することが良くないですが、それは全てのものに言えることだろうと思います。
いろいろなものを偏らずに、バランスよく。
具体的な品名でいうと、、食物繊維の代表選手は「おから」です。
一番簡単で喜んで食べてもらえるし、ごはんのかさましにもピッタリ。
おからなし、とあり、では、大きなお便りの質と量が違います。
おからありの方がバチっとした、見事な大きなお便りをいただけます(笑)。
本人(本犬)も快便のためか、排出後、気持ち良さそうです。
市販のドライフードでは食物繊維としてビートバルプが使われています。
こちらは賛否両論あるようですが、私はあまり食べさせたいとは思いません。
と言いますのは、、
人の食品として認められないだろうからです。
牛さんの飼料として使われています。
だから大丈夫という説もあります。
ただ、牛さんは経済動物として飼育されているため、
だいたい5歳くらい飼育された後、廃牛となるのが一般的なようです。
まだまだ若い健康体のうちに命の終わりとなるため、寿命、例えば15年くらい食べ続けたらどうなのか、あまり例がないと思います。
ビートは砂糖の原料として農業王国十勝では、ごく身近な作物です。
加工の原料として育てられる作物と、野菜(生食用)として育てられる作物の栽培基準は大きく異なります。
どう違うのか、長くなってしまうので、詳しくは書かずにおこうと思います。
ただ、お薬を使わずに栽培する生産者でもあるためか、私は食べようと思いません。
ところで、犬は肉食なのに食物繊維が必要なの?という気もしてくるのですが、
肉食動物は草食動物を捕食しますが、その時に一番最初に食べる部位が内臓らしいです。
草食動物の内臓には、消化しやすいように腸内細菌が分解してくれた植物がいっぱい。
草食動物が食べる植物は、草食動物自身を育てるためにも必要としている一方で、草食動物の腸内に住む腸内細菌をも育てているのでしょうね。
犬等の肉食動物は草食動物の腸を経由して植物をしっかりと摂取しているのだと思います。
植物と腸内細菌も摂取しているのかもしれません。
犬や猫は胃腸の調子がおかしいときに、草を食べたがることもあります。
やっぱり必要としているのだと思います。
さて、手づくりご飯では、食物繊維、野菜もバランスよく、ということで、
おからの他に、胃腸の調子をととのえるキャベジンを含むキャベツもレギュラーメンバーです。
他にはカルシウムを多く含む小松菜。ミネラル豊富なモロヘイヤも少々。
カロチン豊富な緑黄色野菜ニンジンも入れたいですね。
かぼちゃもいいのですが、どういうわけか、るうちゃんは苦手みたいなので、残念ながら入れません。
しっかりと食物繊維が入っていると、リンパ管拡張症にNGとされている脂肪が少々ついている肉でも下痢することがありません。
必要以上の脂肪を食物繊維で包み込んで排出しているのでは、と思います。
また、食物繊維、野菜は肉食動物においても、腸内細菌を育てるエサにもなるのでは、と思います。
汚れをスッキリ包み込んで排出しながら、有用な腸内細菌を育てる、とても大切な存在ではなかろうかと思います。
腸内細菌に良いのではと思い、やっているととは他に、
発酵食品、酒粕をあげる、藻類(とろろこんぶなど)、菌類(きのこ)も少々あげることです。
続いては、カルシウム。
これは大いに反省しきりです、、、
お世話になっている動物病院の先生に、手づくり食だとカルシウムが不足しがちになる、と聞いていました。
犬用カルシムのサプリがあまりないようで、それでも探してくださって、マルチビタミンの中にカルシムが入っている物を教えていただきました。
それをあげていたのですが、るうちゃんも好んで食べる様子でもなかったので、食べるときにでいいかな、食品でカルシウムをあげたらいいかな、と思っていました。
カルシウムを含む食品は、、というと
じゃこ、しらす干し等の魚になります。
ただ、塩分が気になります。。
ワカサギ、キス、などの小さ目の魚を丸ごと、というのも試したのですが、
るうちゃんは魚系の臭いがダメなのか、あまり好まず、、、
乳製品も脂肪が気になり、、、
小松菜も大量に与えるわけにもいかず、、、
試しながら、小出しにあげていました。
多分、少なかったのだろうと思います。
危機感を感じてから、調べに調べたところ、
吸収されやすく、手軽に入手できて、塩分を含まないカルシウム源を見つけました!
「玉子の殻」です。
サルモネラ菌を殺菌するために、茹でた玉子の殻を乾かします。
カリカリに乾いたところで、すり鉢で粉末にして、ご飯にかけるだけ!!
これは、少々好き嫌いのある、るうちゃんも気にせずに食べてくれました。
人間にも良いみたいで、人だと一日玉子の殻、半分くらいで必要とするカルシウム分を摂取できるようです。
危機感を感じたのはきっかけがありました。
もともと、心雑音があった、るうちゃん。
まだお薬を飲むほどではないと言われていました。
ある晩、呼吸が荒く、気になっていたら未明に苦しそうになって、ふらふらと倒れそうになりました。
死んでしまうのではないかと心配になりました。
翌日、定休日だったかかりつけ医以外の病院で診てもらったところ、心臓でしょうということで、強心剤と利尿剤注射で良くなり、それから心臓の薬を飲むことになりました。
心臓弁膜症の症状が加齢とともに進行したのかもしれないと考え、
お薬慎重派の私ですが、不安にかられて受けいれることにしました。
また、その時、ちょうど、鹿肉がきれそうになってしまい、数日前から
身近に手に入る肉で脂肪少な目な鶏肉や豚肉を混ぜて、つないでいたときでもありました。
もう、鹿肉は欠かせないと改めて思いました。
心臓の薬、ピモベハート。
調べてみたところ、主にカルシウムイオンの吸収感受性を高めるお薬とのこと。
カルシウムイオン。
カルシウムイオンは、筋肉の収縮に必要なものでした。
カルシウムが不足しがちになると聞いていたので、心当たりがありました。
しかも、十分に与えてあげられていないではという自覚がありました。
筋肉は収縮と弛緩を繰り返します。
心臓は言わば、筋肉の塊。
鼓動は筋肉の収縮と弛緩の繰り返し。
収縮に必要なのがカルシウムイオン。
弛緩に必要なのがマグネシウムイオン。
心臓が弱ったのには、慢性的なカルシウム不足が原因としてあるのでは。。。
反省と懺悔と危機感。
医食同源。
もう一つ、頭の中でつながったことがあります。
カルシウム不足と歯。
カルシウム不足になると、動物は体内にあるカルシウム源を使って、調整しようとするようです。
つまり、歯がもろくなってきたり、骨が弱くなってきたりするのは、カルシウム不足だからでは、と思いました。
日本人はカルシウム不足になりがち、といいます。
日本で暮らす犬もそうなのでは、と思いました。
シニアになったら、カルシウム。
人も犬もそうかも、と思いました。
野菜もそうかも、と思いました。
カルシウムをしっかり摂取できるように環境を作って、カルシウムがしっかり入っている野菜育てを意識しようと思いました。
話がそれましたが、玉子の殻でカルシウム摂取、オススメです!
マグネシウムは、大豆にたっぷり入っています。
おからにも含まれているので、一石二鳥!と思います。
きな粉トッピングもいいかもしれません。
心臓の不調で、もう一つ反省が。。。
体重増です。
しっかり栄養を吸収できるようになってきたからか、じわりじわりと体重が増えてきた、るうびいちゃん。
むっちりボディが可愛いかったのもありますが、かつての栄養失調状態を恐れるあまり、食事の量を減らすことができずにいました。
大きくなった体に血液を回すことが心臓に負担をかけたことは明白です。
やっと本気で考えました。
これまでは1:1の割合の肉と米を与えていました。
そこに野菜をプラス。
タンパク質である肉は減らさずに、炭水化物を減らすことを考えました。
いろいろと調べたところ、犬に必要なタンパク質と炭水化物の割合は諸説ありました。
試行錯誤の末、今、落ち着いたのが、
タンパク質:炭水化物の割合は2:1
現在12.3キロ(毎朝、体重測定することにしました。)のるうちゃんは一日に
タンパク質(鹿肉)350~300g、炭水化物(米)150g、そこに野菜プラスという感じです。
あと、野菜のカテゴリーの中でも明らかに炭水化物を多く含む野菜は、炭水化物に分類しています。
例えば、長芋、かぼちゃ、さつまいも等です。
レギュラーメンバーのおからにも炭水化物は含まれているので、実際には米の分よりも多めになっていると思います。
ずらずら、長々と書き連ねてしまいましたが、水分について書かせてください。
鹿肉を茹でるときに、煮汁にもミネラル、栄養が含まれているので残さず与えたい、との思いから、スープ多めのご飯にしていましたが、、、
肉の旨味たっぷりスープを3食食べていると、水分過多になり、それも体液循環、血液循環、心臓に負担をかけることに気づきました。
なので、水分少な目で茹でることにしました。
ああ、もう一つありました。
肝臓サポート。
心臓のお薬を飲むようになったのが2月中旬頃、
一月経つか経たないかの最近、るうちゃんの大きなお便りが白っぽいことに気づきました。
うっすらと、表面がコンクリートのような、灰色のような、、、
バリウムを飲んだときに出てくるような色に近いものです。
2日続けて出たので、次第に気になってきて、
2日前から回収したものをビニール袋から開封して、一つ一つ、
じぃーっと観察してみました。
言い換えると、るうちゃんの大きなお便りを再読です。
表面だけだったのか、再開封したときには茶色になっていました。
けれども、小さな異変も初期に見逃さない、を信条としたので、
調べてみると、肝臓が弱って、胆汁の出が良くなくなるとなる、とありました。
お薬を飲ませているので、肝臓に負担をかけている自覚がありました。
とても心配で、どうにかしたく、調べました。
そこで、ヒットしたのが、肝臓をサポートするのがウコンとティッスルミルク(ミルクシスル、マリアアザミともいう)。
ちょうど育てたティッスルミルクの種があったので、粉砕してご飯に振りかけてあげました。
量は一食につき、1粒分くらいです。
効いたのかどうか、わかりませんが、もとの色に戻りました。
もはや、気のせいだったのかも、幻かも、という気もしなくはありませんが、
戻ったことには変わりありません。
調初期症状だったのかもしれない、ということで、良かったことにしました。
育てたのは、ハーブ好きでもともと調べていて、メディカルハーブとしてティッスルミルクがすごいというのを知っていました。お酒も飲むのでこれは!と思って栽培しました。
愛鳥家でもあるため、自分用と鳥さん用に育てました。
鳥さんの肝臓にも良いらしいのです。
(ティッスルミルクの種とそれを食べるトカちゃん)
ただ、種を選り分けるのが面倒なのでした。。
トカちゃんは食べてくれるけど、超大好き!という程でもないし、
私もどうしても食べたいというほどでもないし、、、
なんといっても、種だけにするのに、手間がかかる!
綿毛がついているし、種のついている穂、茎などにチクチクするトゲがついているのです。
チマチマとした作業に苦痛を感じるタイプの私には向かない作物と判断して、選別もせずに放置・保留にしていたのでした。。。
しかし、るうちゃんの悲鳴をあげている肝臓を助けるために、これしかない!!と思えば、なぜか、やる気が出てきて、無心に集中でき、気づけばせっせと種を集めることができました。
心臓のお薬はやめることができないらしく(どこを調べても減薬法は見つけられませんでした。)、さらには次第に増えていくらしく、その中には肝臓にダメージが出たら、肝臓のお薬を飲むことになる場合もあるらしいのでした。
薬の無限増大ループは避けたいので、医食同源、食べ物で身体を守りたかったのでした。
自分も種を粉砕して大さじ一杯分くらいを300mlくらいの水で煮だして飲んでみましたら、ほんのり甘く、色もミルクのようで、スルリと身体に入ってくる感じでした。
夜眠る前に飲むと、ぐっすり眠ることができすぎて、寝坊しがちになります
とくに症状がないけれど、日々取り入れたいな、という場合ならば、
人は一日3粒くらいでいいようです。
ワンちゃんだと、一日一粒分くらいで十分かもしれないと思います。
鳥さんだと、もっと少なくてもいいのかもしれませんね。
ウコン、ターメリックもいいかもしれませんが、たまたま家になかったので、試していません。
一時、心臓の件で心配した、るうちゃんですが、おかげさまで元気にしています。
(早食いを防ぐために、ドーナツ状に盛り付けた手づくりご飯を食べる、るうびいちゃん。ご飯の水分は少な目です。)
まったくの私見、長文の乱文、失礼いたしました。
最近、リンパ管拡張症など、食べ物で困っているワンちゃんが増えているようだと聞いて、
取り急ぎ、必要な方に微力ながらも一助となれば幸いです。