愛犬るうびいちゃんに手づくりご飯~リンパ管拡張症
7月に通院していた、るうびいちゃん。
その時の闘病記録を綴っていたのですが、詳しく書いて完成させようと欲張っていたら、のびのびになってしまい、あっという間に3か月が過ぎました。。。
少し前のことになるですが、遅ればせながら、畑の作業も見通しがついてきた今日この頃、書き上げてフィニッシュ!ということで公開させていただきます
るうちゃんのリンパ管拡張症闘病記
すっかり首のヘルニアも良くなり、元気いっぱいの生活をしていた、るうびいちゃんでしたが、
先月である7月初め、突然、
「カッカ、カッカ」と気になる空咳を繰り返したので、
心配になり、翌日、動物病院へ行きました。
いつもの動物病院が定休日だったので、
違う動物病院さんにお世話になりました。
心臓の機能が弱ってきていること、
でもそれよりもお腹の調子を整えることが急ぎで必要とのことでした。
血液検査の結果、アルブミンの数値が低く(1.9)、
腸のリンパ管からタンパク質が漏れ出してしまっていて、栄養が足りなくなってしまっているとのこと。腹水がたまっているとのこと。
油分を控える食事にすること、手づくり食にすることを提案していただきました。
確かに、最近、お腹の調子がゆるかったのと、やけに庭の草を食べたがっていたのと、
常に何か栄養が足りないから何かを探しているといった様子がみられたのと。
思い当たる節がいっぱいでした。
丁寧に診ていただいて、感謝感謝でした。
数日後に、いつもの病院での診察予定があったので、そちらでも改めて診ていただくことになりました。
予定していた診察とは、今シーズン分まとめて処方していただいていたフィラリアのお薬の相談でした。
昨年までシーズンを通して月一回の投薬で全く副作用がなかったおやつタイプのフィラリアのお薬。
6月に今シーズン初となる一回目の服薬後、下血を伴う下痢があったので、7月の投与前にご相談に伺うためでした。
昨年、副作用はなかったものの、投与後に変化があったとしたら、歯周病で腫れ気味だった歯茎の腫れがひいたことでした。
何故かはわからないけれど、歯茎の腫れにもフィラリアのお薬は効くのかな、と思っていたくらいでした。
ところが、今年は酷い下痢で、るうちゃんも辛そうでした。
フィラリアのお薬のお薬を受け付けない身体になったのかも、と思いました。
首のヘルニアのときに、それまで大丈夫だったステロイドのお薬がすっかりダメになったので、
それ以来、体質が変わって、お薬全般がNGになってしまったのでは、と思いました。
受診していただいた結果、駆け込みでお世話になった動物病院さんと、ほぼ同じ見解でした。
心臓は年齢相応に弱ってはいるけれど、急ぎでお薬をのむほどではないこと、
血液検査の結果からもリンパ管拡張症が疑われるとのことでした(アルブミン値1.6)。
まずは、食事療法。
低脂肪の腸疾患向けドッグフードで様子を観て、それでも結果が出なければ、手づくり食療法ということを提案していただきました。
処方していただいた低脂肪の消化サポートフードをあげると、
下痢はだいぶ改善されて良かった、良かったとなりましたが、、、
翌週の血液検査の結果では、、、
アルブミンの数値が下がってしまいました。。(アルブミンの数値=ALB1.5)
低脂肪の市販ドライフードで効果がでなかったので、手づくり食療法に切り替えることに。
ワンちゃんの手づくり食については、直売所にお越しいただいたお客様の経験談から、どうやら長生きする傾向にあるらしいと思っていました。
また、カリカリの闇説も耳して、できることならば、手づくりご飯にしたいと思っていたのですが、下手に手づくり食にすると栄養バランスが崩れて逆に不健康になる説や、完全栄養食のドッグフード一本で生涯つらぬくのが一番説などもあり、諸説ある中、自分にできるのだろうかという自信のなさと、不安と恐れで決めかねていました。
何度か手づくり食にチャレンジしてみた結果、下痢気味になってしまった経験もありました。
しかし、今回は医師の指導の下、手づくり食に切り替えることができるので安心して手づくり食への一歩を踏み出すことができたのでした。
やり方は、現在食べている低脂肪の消化サポートフードから、
最も低脂肪のたんぱく源であるササミとご飯(または芋)に一週間かけて徐々に切り替えていくというものです。
体重10.5キロ前後のるうびいちゃん
一日三食の配分は
1日目と2日目は一食に付き
消化サポート:ササミ:ごはん=28g:31.3g:31.3g
3日目と4日目は
消化サポート:ササミ:ごはん=18.6g:63.3g:63.3g
5日目と6日目は
消化サポート:ササミ:ごはん=9.3g:94.6g:94.6g
7日目と8日目は
消化サポート:ササミ:ごはん=0g:126.6g:126.6g
で、実践しました、
結果は、、、
アルブミンの数値=ALB1.6。。。
腹水は少し減ったかも、というくらいでした。
微妙に持ち直したものの、手づくり食も効果なし、という結果に。。
手づくり食でも効果がないとなると、残された方法で、最も効果があると言われているのは
ステロイドを使う方法。。。
ステロイドを使用する治療への移行をお薦めしていただいたのですが、、、
鶏肉がダメかもしれないという気がしてならず、ササミと同じくらい低脂肪と言われる
鹿肉でもう一週間、手づくり食を試させてもらえないかとお願いしました。
ここからは独断と偏見に満ちた由美論になるかもしれませんが、
なぜ、鶏肉がダメかも、と思ったかというと、
ササミが大好きなるうちゃんに、湯がいたササミをこれまでもあげていたのですが、
どうも、ササミの翌日はお腹がゆるめになることが気になっていました。
ひどい下痢、とまではいかなくても、ちょっと下痢気味になっていたのでした。
あとは、過去にササミ70%以上!と表示されている犬用総合栄養食を与えたところ、
お腹がゆるくなったこともありました。
鶏肉を受け付けない身体なのでは、、、、。
一般的に買うことができる鶏肉は、運動もままならないくらい狭くて、過密状態の環境で育つことから、それを補うように抗生物質などのお薬を投与されて生きてきた鶏さんたち。
お肉にもお薬は多めに残留しているかなと思いました。
摂取したお薬は脂肪部分に溜まると聞いたことがあったので、るうちゃんが脂肪をうけつけないところと、お薬を受け付けなくなったところが重なるような気がしました。
アレルギーもちの私。
自分の体感的に、一度、自分の身体がダメージを受けるまで過度に摂取したものに対して、それ以降、強い拒絶反応=アレルギーが出るような気がしています。
るうちゃんも、それかな、と思いました。
化学物質以外にも、過敏に反応しやすい自分。
音や気配など、様々なものに過敏に反応しがちな、るうびいちゃん。
化学物質に対しても、過敏になったかもしれないな、と思いました。
野生のお肉である鹿肉は鉄分豊富で高たんぱく、低脂肪。
かつ、人に飼育されておらず、投薬されていないお肉。。。
これだーー!!
お医者様にも、鹿肉で試す時間・体力は、まだ、るうちゃんに残されていると言っていただいたので、
鹿肉を販売していただける、やせいのおにくやさん!
足寄の儀間さんがいっらっしゃる!!と、
すぐにお問い合わせさせていただいたところ、在庫があると教えていただいたので、
すぐさま、車を足寄まで走らせました。
在庫あるだけいっぱい買わせていただいて、ビューン!!と、るうちゃんの元に帰りました。
儀間さんは、わんちゃん用の鹿肉も手掛けていらっしゃいますが、人用の鹿肉がメインのお肉屋さんです。
さっそく、るうちゃんにあげたところ、、、
食いつきバッチリでした!
それからのるうちゃんの体調、動き、毛艶感は、、
検査結果を見る前から、鹿肉パワーで元気になっている気がしました。
そして一週間後、結果は、、、
アルブミンの数値、ALB2.1!!
グインと上がりました!!
そして、腹水もほとんど、見当たらないくらいに減っていました!!
やったー!やったー!祭りだワッショイ!!と、
心の中で小躍りしながら帰りました。
鹿肉ともう一つ、やってみたことがありました。
お医者さまに野菜を入れてオッケーをいただいたので、鹿肉にチェンジしたと同時に、お野菜も入れました。
うちのお薬を使わずに育てた野菜たち。
野菜は、肉と米だけでは栄養バランスが心配だったのと、
せっかく身体のことを想って栽培している野菜を
るうちゃんにも食べさせたかったからです。
とくに腹水に関して調べてみたら、治療に利尿剤を使うとありました。
身体の中の水分の巡りが良くないことが腹水の原因なのかもしれないと考えました。
水分の巡りを助けてくれる季節の作物と言えば、ウリ科の皆さん。
キュウリやズッキーニ。
キュウリは生ですりおろしても、煮ても、るうちゃん的にNGだったので、
ズッキーニを鹿肉と一緒にコトコトに煮込みました。
それから、夏野菜のナスやトマト、胃腸をサポートしてくれるキャベツも一緒にコトコト煮込みました。
廣田農園産ではありませんが、愛犬の手づくり食を調べるときのこも入れられていたので
十勝マッシュ(マッシュルーム)も入れました。
ズッキーニとキャベツ以外は偏らないように日々、アレンジを変えてあげました。
それから、散歩を増やすこと。
首を痛めてから、過度な運動を控えることにして、
るうちゃんの意志を尊重して散歩することにしていました。
夏の暑さもあり、夜のお散歩一回になっていました。
心臓への負担、巡りの悪さ。
これは全身の筋肉を使って血液を巡らせていないからでは、と考えました。
全身の筋肉を全身が心臓のように動かすことで、血流を促進することができる。
腹水も血液の巡りをよくすることで改善することができるのでは。
そんなこんなで、
その後の受診結果は、さらに改善して、ほぼ大丈夫!となりました。
食事の大切さを痛感しました。
医食同源。
その言葉の意味がわかった気がしました。
とにかく、元気になって、美味しそうに食べてくれて、良かった、良かったと思うのでした。
同じようにリンパ管拡張症でお悩みの方に、少しでも参考になることがあればいいな、と思います。
今回も長文にお付き合いいただき、ありがとうございました