インコのフォージング、そうだったのか!~鳥さんにも自然物を
前にも書いたと思いますが、
子どもの頃、うちにはインコがいました。
初代ピーコちゃんのセキセイ女子はとても賢いけれど、
とても気が強く、ツンデレ、ガブガブさんでした。
(※ガブガブ=皮がむけたり、血が出るくらい本気で噛みつくこと)
でも甘えんぼうで寂しがり屋さんなので、ひとりじゃ寂しかろうと
オスをお迎えすると、オスは大人しく、控えめ、かつピーコちゃん命なので
ツンデレでガブガブされて、とても可哀そうなことになっていました。
ピーコちゃんは相方だけでなく、人にも同じくツンデレガブガブで
ちょっと痛くて怖いけど、面白くてかわいい鳥さんでした。
2代目ピーコちゃんはボタンインコで初代ピーコちゃんを
さらに、さらにパワーアップさせたような感じでした。
かむ力も強いから痛さもパワーアップ、
声も大きいから出せ出せコールもパワーアップ、
声だけでなく、ゲージのワイヤーを琴のように弾いて金属音で出せ出せコール。
ゲージに入れるとおこるので、ほとんど出ていたような。。。
賢さもパワーアップして、なにもかもお見通しでした。
もちろんツンデレでガブガブのため、ちょこちょこ本気で痛い目にあうけれど
やっぱり面白くてかわいい鳥さんでした。
そして寂しがるからとお迎えしたコザクラ男子は大人しく優しい性格で、、、
以下繰り返し。。
大人になってからお迎えした小鳥2羽。
コザクラインコのトカちゃんは女子であることが判明。
セキセイインコのチーちゃんはたぶん、男の子。
インコの女子はツンデレガブガブだよね、覚悟はできているよ!
と思ったら、、、
トカちゃんは、そんなにツンツンしていないし、全然ガブガブじゃありません。
もしかして、
自分が子どもだった頃、そんなつもりはなかったけれど
鳥さんたちがびっくりしたり、こわいがったりするような動きをしていたために
凶暴になってしまったのかな、、、と思っていたけれど、、
そうかもしれないけれど、、
フォージング(フォレイジング)という言葉を知って、
「そうだったのか!!」と妙に納得しました。
フォージングとは、鳥さんたちがエサを探し回る活動のことだそうです。
自然界では鳥たちはほとんどの時間を食べ物をさがしたり、
一生懸命食べたりすることに時間を費やしているのだそうです。
ところが、飼育環境下だと、探さなくてもすぐに食べられるので
暇になってしまい、暇すぎることがストレスになるのだそうです。
そして、イライラしたり、攻撃的になったりするのだとか。
さらには、発情しやすくなって、ますます攻撃的になるのだとか。。
そういえば、ちょこちょこ卵、産んでた。。
喜ぶからといって巣箱を入れていたのもいけなかったかも。。
ピーコちゃん、ごめん。。
そんなことにならないように、フォージング(退屈しのぎ?)に、
鳥さんが試行錯誤しながらおやつを食べるおもちゃをゲージに入れてあげるのだそうです。
そういえば、、、
トカちゃん、チーちゃんには特にフォージングということを意識していなかったけれど、やってました。
お留守番がちで暇だと可哀そうだな、、と退屈しないように、
夢中になれるものを毎日欠かさずゲージに入れていたことに気づきました。
粟穂もそうですし、野びえ穂、ほかのイネ科の穂、小枝
とうもろこしの葉、茎などなど、、
入れてあげるとふたりとも「プププププ♪」と嬉しそうな声をあげて歓迎してくれます。
それからとても楽しそうに熱心にカジカジ、もぐもぐしています。
見ているこちらも楽しくなります。
穂は美味しく食べきったら、細い棒になって終了なのですが、
そこそこ、長時間かけて外しながら食べることができます。
太さや幅のある、茎や皮は、かなりかじられてボロボロになっても
食感や味、カサカサ感が楽しめるようで、いつまでもカジカジしています。
次第に変形していくところも飽きずに楽しめるポイントかもしれません。
噛めば噛むほど味がでるタイプみたいです。
とうもろこしって、すごいなぁ。。。
ゲージの中で過ごす時間も嫌そうじゃなく、落ち着いて暮らしています。
ストレス発散できているから、噛みつきたいという気持ちにならなかったのか!
と、妙に納得しました。
教育の中でもシュタイナー教育に興味があって、いくつか本を読んだり
学んだりしたのですが、ツルツルの複製品の人工物よりも、
ザラザラしていたり、デコボコしていたりする
すべてが唯一無二の自然物と五感を通して出会うことが
子どもの感性を豊かにするから大事ということを知りました。
指紋がすべて違うように、一本一本の小枝も違うし、
一粒一粒のとうもろこしも、よく見たら同じものは一つもありません。
そして、時間の経過とともに、同じとうもろこしの一粒であっても、
生で柔らかく、すべすべしていたものが、
乾いてきて硬く締まってきたり、カサカサしてきたりと変化していきます。
まったく飽きることなく変化して感性を刺激します。
それが、農家として作物を生産、販売するときには難しさにもなりますが(笑)
それはさておき、感性を満たす、ということで自然物と接する大切さは
子どもだけではなく、大人も、そして鳥さんにとっても大切ではないか、
と乾きつつあるトウモロコシを見つめながら、
しみじみ思っている秋の夜長でした。
そして、ふと、、
歴代ピーコちゃんにも飽きない自然物をプレゼントしてあげれば良かったな、
と申し訳ない気持ちになりました。
が、、、
ときどき噛むことができる飽きない自然物が私だったのかも?(笑)
だとしたら、ピーコちゃんのストレスを発散させられていた、ということ(笑)
と、ちょっと安堵しました(笑)
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