虫さんのこと~廣田農園アルアル
廣田農園アルアル
収穫したのに野菜を放置する。
アルアル。
美味しそうだったズッキーニ、ピーマン。
放置するのは、
採ってから、良~くみたら、ズッキーニには
てんとう虫の蛹が、ピーマンには卵がついていたから。。
(下の写真はヒラタアブさんの幼虫がついていたピーマン。幼虫は動けるので、葉っぱに移動してもらいました。)
ステージに、そっとマイクを置くように、
ズッキーニを、そっとマルチの上に置く。
ピーマンをそっとマルチの上に置く。
すんごく美味しそうなの採れたんだけど
自然にお返ししましょう。と思えるのは、
益虫さんを大事にしたいから
同様に、
アブラムシにやられて真っ黒くなったキュウリの葉。
一般的には除去して畑から持ち出したり、できるだけ遠くに捨てる、もしくは、焼却するようですが、、、
良くみたら、葉の裏に、ヒラタアブさんやてんとう虫さん、クサカゲロウさんといった益虫の幼虫や蛹、卵がついています。
(下の写真は真っ黒くないけど、クサカゲロウの幼虫がついています。)
なので、外した葉っぱは、遠くへやらず
ついていた卵や蛹が孵化や脱皮した後に、
自力で元のキュウリに戻ることができそうな範囲に置きます。
もしくは、そもそも、除去せずに、
枯れた葉っぱをそのままに。
益虫さんを大事にしていると、
害虫が大発生しても、
すぐに益虫の大発生がおきて、
弱っていた作物が復活するのを何度も見ています。
一時弱っていたキュウリも新しくキレイな若葉を出し始めました
害虫から益虫へと大発生が起きるまでのタイムラグに、耐えられるか、どうか、という問題がありますが
一度益虫が大発生したら、ほっと安心
じわじわと害虫が広がっても、
それを制するように益虫も広がっていきます。
しかも、益虫の方が大きく、行動範囲が広いので、素早く他の作物にも広がっていきます。
なので、いろいろな作物を栽培していると、
一つの作物で害虫&益虫の大発生がおきても、
それが他の作物達、全体的にはプラスになるようです。
そしてタイムラグは、作物や益虫さんが暮らしやすいような環境づくりもしていると、どんどん短くなるようです
作物と相性の良いコンパニオンプランツを植えたり、益虫さんの隠れ家となる草むらや、花の蜜を吸えるように花を咲かせたり。
こうしたら、元気になってくれるかな?
と、イキイキしたイメージを膨らませながら、
手を動かして環境をつくっていって
上手く作物や虫といった命が輝きだすのを見ると
とっても楽しくなります。
日々、生長するトマトの茎を1ヶ所1ヶ所、
紐で結んで誘引するとか、
ふと見渡すと、何回結ぶんだろうと、
笑えるくらい果てしなく思える畑仕事ですが、
茎をキュッと紐で支えてあげると、
デローンとぐったりしたような表情だったトマトさんが、
シャッキーンと良い感じの表情に見えるから
なんだか、とっても楽しく、気分も良くなってきます
いつもそばにいてくれる
看板犬のホップ駅長と割れたトマトを
一緒に食べ、美味しいねっ!と声をかけながら
お仕事をする
のも、さらに楽しくなります。
14才から15才くらいで(保護犬のため不明)
最近、ヨボヨボ具合が増してきたように感じるけれど
長生きしてね。
いや、元気に長生きしていただけるようにできるだけベストを尽くします!
さて、
たくさんの作物を栽培していると
それぞれの作物に
やならきゃ!とか、やりたい!
と思うことは無限大∞にあって、
実際にできることは、ほんの少しだけれど、
そのほんの少しをできたことに喜ぶことを
大切にしてやってます
そうそう、何かしら栽培している方に
あと、益虫さんのことで
お伝えしたかったことがありました。
それは寄生蜂さんのマユ。
何故こんなところに?!という場所にあることも多くて色も派手な黄色でツブツブしていて、
「何これ?!気持ち悪い!」と捨てられがちですが、
青虫を抑制してくれる蜂さんなので
大事にされたいものの一つでありました。
益虫さんのことを思うと、
キレイに除草された道路の街路樹の草むらにも
たくさんの卵や蛹があったはずで、
キレイにどこか遠くへ運ばれて、
焼却されてしまったのかな、、
なんて畑からはずれてますが、ほんのり気になるのでした。
バランス良く、虫を含む、生き物の生活圏を維持する。。
なかなか奥が深いな、と思う今日この頃でした。
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