チーちゃん、おかえり!!
廣田農園の看板鳥、セキセイインコのチーちゃん。
昨日、不注意により家から外に出て行ってしまいました。
そして、本日、無事に連れて帰ることができました。
(軽トラの助手席にいるトカちゃん(左)、チーちゃん(右))
まずは、みなさまの温かいコメント、捜索記事のシェア、捜索活動、
それから、チーちゃんが帰ってくることを願ってくださって
心から感謝しております。
探し疲れて、この広い十勝の自然の中で、
見つけられるのだろうか、と、
途方にくれてしまいそうになりましたが、
みなさまの気持ちを追い風に、
気を持ち直して、捜索活動を続けられました。
とても励みになりました。
大変、お騒がせしてしまい、申し訳ありません。
鳥さんと暮らさせてもらっている人間として
このようなことが再び起きないように最善の策を施していきます。
何があったのか、、
昨日の朝、放鳥しているときに夫が勝手口から外に出る。
そのとき、2羽が一緒に後をついて行ってしまう。
夫、「わあ!!」と驚きつつ、あわてて手で中に戻そうとする。
トカちゃんはUターンして室内に戻るも、チーちゃんは外に飛び出す。
チーちゃん、鳴きながら上空を飛び、
自宅から150メートルくらいの複合施設「みのりーむ」駐車場付近へ。
複合施設内のアイス屋さん屋根にいるところへ、
ユミ、一公、ホップくん、トカちゃんでかけつける。
ユミの呼びかけ、トカちゃんの呼び鳴きに返事をするチーちゃん。
一度、ユミの肩にやってきて粟穂をひとかじりするが、、
物音に驚いて、再び付近の電線の上に行ってしまう。
時々飛んでは、少しづつ位置を変え、駐車場付近の電線から応答の繰り返し。
ひんやりと寒い風が吹く日で、
チーちゃんも、トカちゃんも寒さで弱らないか、とても気になる。
今、仕事をしている場合ではない。
本日は臨時休業だ。
人とインコ、インコとインコ、互いに呼び合う。
これが6時間程続く。
肌寒い気温だったのに、慌てて飛び出し、超薄着だったユミ。
髪もボサボサ、運転用の眼鏡にゆるいペラペラのワンピースにゆるいニット、
そこに車内にあった農作業用花柄シャカシャカズボンにサンダル。
インコを入れたケージを持ちながら、
上を見上げて「チーちゃん、チーちゃん!」と叫ぶ、かなり怪しい人物だ。
そして、その恰好は、かなり寒かった。
トイレに行きたい&寒い。。。
チーちゃんの監視を一時、夫に託し、一時、トイレ&着替えに自宅へ戻る。
数分後、戻ると途方にくれた様子の夫。
まさか、、、と思ったが、やはり、
見失ったらしい。
どの方向に向かったかも、見ていなかったのでわからないらしい。。。
この広い十勝で方向がわからない。。
すっかり疲れたのか、遠いのか、呼べども、返事はない。。
どうするーーー。。。。
はてしない大空と広い大地の、その中で、途方にくれました。
そうだ。
電線を移動していたので、車をゆっくり走らせながら付近の電線をチェック。
いない。。
日が暮れるまで電線チェック。
夜になり、捜索打ち切り。
気力、体力を充電し、朝からの捜索に切り替え。
なんで逃がしてんだよ。。。
なんで見逃してんだよ。。。と、
ついつい、誰かを攻めたくなる気持ちが
ふつふつと湧き上がってきそうになるが、
それではモチベーションが互いに下がるばかりだし、
自分にも過失はあるし、うまくいかないときだってあるのが人間だ。
うっかりしてしまうのは、お互い様なのだ。
今は、上手く力を合わせて、互いに最大の能力を発揮するべきときなのだ。
人のことをどうこう言う前にできることに全力。
とにかく家に連れ戻して安全を確保したいのだ。
夜、ネットで「逃げたインコの探し方」を検索。
(こちら↓がとても参考になりました。書いてくれた方、ありがとうございます。)
https://www.mimba.jp/point-to-find-the-parakeet-that-escaped/
他にもいろいろなサイトで調べてみると
迷いインコの圧倒的多数はセキセイインコらしい。
(第二位はオカメインコらしい。)
戻ってくる確率は50パーセントくらいらしい。
自力で自宅に帰ってくるセキセイインコはあまりいないらしい。
→待っていないで連れ帰りにいかねばならない!!
仲間の声がキーになるらしい。
そして、、飛ぶために体を軽くする必要のあるインコは小食で
ちょこちょこ食べないといけないらしく、、、
インコは24時間の絶食でかなり危険な状態になるらしい!!
(なんとしても明日の午前中には捕獲しなければ!)
そして、昨日のチーちゃんの行動を分析すると、、、
・一回の飛行距離は100メートルくらい。
・疲れてきている。
・トカちゃんの声に高確率で応答する。
・高いところが安心らしい。
・恐怖と疲れからか、一か所に数時間いるようだ。
チーちゃんは半径一キロ圏内にいるだろう。
声を頼りに探すしかない!
朝になり、呼びかけながら歩いて捜索。
持ち物は、
粟穂、インコ用のえさ、虫取り網、移動用ミニゲージ、双眼鏡、スマホ。
ちょっとした探検隊のような恰好で、昨日よりは怪しくない(はずだ)。
「チーちゃん!」と呼びかけながら早朝の住宅街を歩くのは気が引けるが
チーちゃんの命がかかっている緊急事態だ。
やや小声ながら微妙にオッケー?!な範囲で呼び歩く。
ふと、人の声より、トカちゃんのインコの声の方が
近所迷惑にならないし、自然だし、チーちゃんの反応も良かった!と気づき(遅っ!!)
スマホでトカちゃんの声入り動画を繰り返し再生。
そのとき、チーちゃんの応答が聞こえる。
しかしながら、もう、どんな鳥の声にも敏感に反応するようになってきてしまっているので
まさか、、と思いつつ、名前を呼ぶと応答が。
間違いない。。。
高い木の上にいるらしいが、姿は見えない。
首が痛い。。。
そこで、夫とトカちゃんを呼び出す。
確かに応答があり、1時間以上は繰り返すも姿は見えず。
木の葉の中の黄色は、保護色でした。。。
(最初にいた木。この木のどこかにいるはずなのに、、)
もうすぐ、来るかな?!と思ったら、
なぜか、またあらぬ方向へ飛んで行ってしまう。
もしかして、、帰りたくないんじゃない??、、、
そんな思いが頭をもたげつつ、
引き続き捜索。
今度は比較的低めの木にいるところを目視で確認!!
トカちゃんの呼び鳴きに合わせて、
インコのエサ(雑穀のつぶつぶ)を軽トラのシートの上に
これ見よがしに上からふんだんにパラパラと降り注ぐパフォーマンスをお見せする。
これを見てチーちゃんの表情が「おお!!」というように変化を確認。
効いてる!
そこでさらに、たくさんの粟穂をお見せする。どうですか!
チーちゃん、さらに「おお!!」となり、ユミの肩にやってくる!
ところが!!
霧雨からのスタートだったため、ユミがツルツル素材のウィンドブレーカーを着ており、
肩にとまろうとするも、滑り、慌てたチーちゃんは、また木に戻ってしまう。
しかし、ここで止まった先が低めの木。
ユミの頭よりも少し上くらいの高さだ。
ウィンドブレーカーを脱いで、粟穂フリフリパフォーマンスをしながら、
声をかけつつ、にじりよると、
ついに、、肩にやってきた!!
最悪、捕獲できなかったとしても、命だけは!空腹だけは解消してくれい!!
という気持ちで粟穂を食すチーちゃんを見守りつつ、
捕獲へ向けて、そろそろと、一歩一歩前進。
助手席のケージ内にトカちゃんがいる軽トラへと前進。
粟穂をついばむチーちゃんを肩に乗せたまま運転席に乗り込めたところで
夫が運転席のドアを閉め、車内に捕獲成功!!となったのでした。
(↓ユミのくたびれ具合がひどいので修正済み)
嬉しすぎました。
帰ってくるまで、仕事なんか手につかないよ、、
直売所に来てくれたお客様とも笑顔でお話できないよ、、
どうしよう、、、と思っておりましたが、
チーちゃんが帰ってきてくれて、再び笑顔に戻れました。
チーちゃん、ありがとう。
おつかれさまでした。ゆっくり休んでね。
トカちゃん、一緒に探してくれてありがとう。
そして、応援してくれた皆様、帰宅を願ってくださった皆様、探してくださった皆様、
あきらめかけそうになった心にエネルギーをチャージしていただきました。
本当にありがとうございますーーー!!
こんなに膨らんでいるチーちゃんを初めて見ました。
よっぽど冷えちゃったんだと思います。
暖かくして、そっと見守って養生したいと思います。
ありがとうございました!
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